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インディアンカリーとクミンのはなし

「メニューにインディアンカリーっていうのがありますけど、ネーミングの通り、インドカレーっていうものなんですけど、その中で主になっているスパイスがクミンです。」

 

ーどんなカレーですか?

 

「クミンの香りがカレーの大部分をしめるっていうのはみなさんご存知だと思います。インドカレーっていう概念に当てはめていくと果てしないので、メニュー化するときにはマサラをつくる段階で、あ、たいていの店は玉ねぎをみじん切りにして弱火でじっくり炒めると思うんですが、ここでは薄くスライスして結構強い火力で一気に炒めちゃいます。そうすると焦げみたいのもでるんですが、それが香ばしさにつながるっていうか、スパイスとの相性もよくなるっていうか、それは個人的な感覚でやっています。それ以外、ある程度のスパイスは他店とあまり変わらないと思います。」

 

ー何か特徴はありますか?

 

「味を決める大半はお塩だと思うんですが、最近はペースト状にした自家製塩レモンを主に投入して味を決めてるって感じです。だから若干酸味が、トマトの酸味もありますが酸味の強いカレーに仕上がってるのが特徴です。」

 

ーカレーに種類はありますか?

 

「最近は豆が主で、ダルカレーで提供してます。チキンカレーもやればいいんでしょうけど、健康志向もあやかって豆を。」

 

ー動物性不使用ってことですか?

 

「前はキーマもやっていましたが、オペレーションも考えつつ一本化してます。豆は種類もざっくり言えばキドニー、ひよこ豆、レンズ豆とか、豆の種類は気まぐれで変わってきます。その時の状況によっちゃいますね。」

 

ー他にクミンをつかいますか?

 

「クミンはメニューでもしばしば出るサブジっていうのがあって、それもカレーの一種って言えばカレーの一種ですが、スパイスを使った炒め物って捉えてもらえれば。」

 

「クミンの効果というのは香りはもちろん、どちらかというと漢方に近い意味合いが強いのかな?胃腸の調子を整えたり、脂肪がつきにくい体質にしてくれるらしいです。」

 

「食べて身体にやさしいというとオーバーですが、できるだけ手作りでやっていきたい範疇で考えたときにサブジが一番おかずにもぴったりだったなと。」

 

ーお弁当や付け合わせで登場しますね。

 

「かぼちゃとトマトのサブジは昨年の夏やって評判よかったです。あと、オクラと相性が良いので、オクラのサブジとか。」

 

「ま、いろいろやるんで試して欲しいです。」